最近、田舎暮らしをしたい人が増えていますが、その理由の一つに、田舎で子育てをしたいというものがあるように思います。

田舎では、子供がのびのびと育つようなイメージがありますが、実際に、田舎で子育てをすると色々なメリットがあります。

自然と触れ合える

田舎で子育てをする一番のメリットは、自然と触れ合えることです。

日本には、四季があるので、自然は、日々、移り変わるものだと感じますが、自然に遠い場所で生活していると、その変化に気づくことができません。

子供時代に、自然と触れ合いながら育つと感受性が育つのは、日々の変化を敏感に感じられることが、大きいからだと思います。

感受性の強さは、クリエイティブな能力を伸ばしていくためにも必要なので、これからの時代には、特に重要になります。

クリエイティビティを養うという意味で言えば、自然に近い場所では、小動物や虫などと、リアルに接する機会も多く、人間以外の生き物に興味を持つきっかけにもなり、好奇心も育ちます。

小動物に接することで、優しい子供に育つというメリットもあります。

濃密なコミュニティがある

人口の少ない田舎で生活すると、必然的に、濃密なコミュニティが形成されます。

ただ、それには、いい面もあれば、悪い面もあります。

いい面は、そのコミュニティの中で、良好な人間関係を築くことのできれば、そのコミュニティ内で、お互いに助け合うという意識を持つことができます。

悪い面は、そのコミュニティでは、しばしば、しがらみが生じてしまうので、上手く、距離を取れない人にとっては、中々、大変だと感じるかも知れません。

濃密な人間関係は、ある意味、重荷に感じるかも知れませんが、その中で、上手く、人間関係を築くことができれば、そのあとの人生にも大きなプラスになります。

都会での希薄な人間関係しか知らずに育つよりも、田舎で濃密な人間関係の中で育つほうが、人との距離感を考える上でもメリットはあると思います。

人の繋がりの大切さを知ることができる

これは、田舎に限ったことではありませんが、特に、田舎で生活しているほど、それを強く感じるものです。

今でも、沢山採れた野菜を、近所に配ったりというのは、田舎では、普通にあることです。

もちろん、一方的に、貰うだけではダメなので、そのお返しをするということが重要です。

ただのお金のやり取りだけではなく、親切に対して、親切を返すという当たり前のことを学ぶことができます。

その与え合うという精神が残っているのが、田舎のいいところですが、それを子供の頃に意識できるのは、大きなメリットになります。

外の世界に意識を向けることができる

何も無い田舎で育つと、逆に、外の世界に大きな興味を持つことができます。

田舎は、のんびりと過ごすには、いいところですが、刺激という意味では、物足りなく感じます。

特に、若い時には、刺激を求めるものなので、田舎で生活していれば、必然的に、外側の世界に目を向けるようになります。

田舎に住んでいても。今は、ネットで情報を得られるので、都会との情報格差もそれほど無くなっているかも知れませんが、それでも、若い頃には、外側の世界に興味を持つものだと思います。

今の若者は、内向きになっていると言われますが、何も無い田舎で育てば、やはり、外の世界に出て行きたくなるものでしょう。

閉じた世界では、逆に、好奇心を刺激してくれるものを求めるものです。

こうして、田舎での子育てのメリットを色々と挙げてみましたが、もちろん、デメリットが多いのも事実です。

田舎の閉じたコミュニティは、それが悪い方向に出れば、足の引っ張り合いにもなり、不便さの中での子育てには、ストレスも大きく、教育の機会が限られることも大きなデメリットです。

ただ、それでも、田舎で子育てをしたいという人は、田舎のいい部分に目を向けて、できるだけ、ポジティブな生活をすれば、楽しく過ごせると思います。

すでに、移住者を多く受け入れていて、成功しているコミュティもあるので、できるだけ、失敗したくない人は、そういう場所で子育てをするのが、一番、いいかも知れません。