今年は、年の初めの2月から新型コロナウィルスのパンデミックの影響で、今のところ、普通の生活ができない状況が続いていますが、そんな状況の中で、逆に、この環境にも適応して、新たな働き方や生き方に移行する人が徐々に増えているように思います。
リモートワークや在宅勤務など、はやりのワードになっていますが、こういう働き方自体、あと10年先のものだと考えられていたものが、実現しているという現実は、なかなか、興味深く感じています。
会社に出社しなくても仕事ができるというのは、自由に仕事をしたいという人にとっては、魅力的な時代になったと思いますが、その分、結果を出さないといけないということでもあり、個人の責任も大きくなるので、向き不向きはあるように思います。
ただ、この状況自体は、ウィルスのワクチンができたところで、再び、元に戻っていくように思うので、リモートワークなどは、それを取り入れて、上手くいった企業や人だけが続けていくのではないかと思います。
人によっては、リモートのほうが仕事がはかどる人もいると思いますが、その分、自律性や専門性が求められるので、現実的には、すべての人がその働き方にならないとは思います(人と接するのが好きな人にとっても、そういう働き方を選ばないように思います)。
それでも、そういう働き方が定着してくると、会社に所属しつつも、住む場所を選ばず仕事ができるので、それが可能な人にとっては、新たなライフスタイルでの生活になり、それに合わせて、世の中も少しずつ変わっていくかも知れません。
最近は、そんな働き方のできる企業で働く若い人が東京などの都市部の会社に所属しつつも、住みやすい地方に移住するという流れもあるようです。
ただ、移住については、ここ最近、何度かブームになっているので、実際に定着するかどうかどうかは、難しいところだと思いますが、実際に、働き方として、会社に所属しつつもリモートワークができる人にとっては、仕事のない田舎などで、新たに仕事を探す必要もないので、昔に比べれば、そのハードルは、低くなっているように思います。
現実的に、安定した仕事をしながら、海の見える場所や山の見える場所など、景色の良く環境の良いところで生活できるような時代になっているというのは、とても興味深いです。
実際に、個人的な知り合いに、リモートワークをされている方がいますが、会社には、ほとんど出社する必要がないので、週の半分は、自宅で仕事をして、一人で集中して仕事をしたいときには、山の中の別荘で仕事をするというスタイルで生活をされているようです。
話を聞いていると、なかなか、興味深く思いますが、実際に、それで、会社の業務が回るのであれば、その働き方が定着していくのは、会社にとっても、個人にとってもメリットが大きいと思います。
ほんのすぐ最近まで、在宅で仕事をするというと、フリーランスのクリエイターや作家やミュージシャンなど、限られた人たちだけのものでしたが、このコロナウィルスの影響により、ごく普通に会社に勤めている方たちにまで、それが可能になっているという世の中は、10年時間が早まったという表現は、間違っていないように思います。
変化に対して、あらがうのが、世の常なので、コロナの影響が落ち着いたところで、また、徐々に、元の社会に戻っていく可能性が高いとは思いますが、それでも、逆に、さらに、この変化を早めていく個人や企業も残っていくと思うので、完全に元通りになることはないと思います(リモートで働きたい人に優秀な人が多い場合は、その環境のある企業には優秀な人が集まります)。
その変化の中で、新たなライフスタイルが定着していくとすると、色々な可能性ができるので、そんな世の中になっていく未来を想像するのは、なかなか、楽しいです。