二月も、そろそろ、半ばに入ってきましたが、先週末から、数日間は、だいぶ、寒さが和らいだので、ほっとした気分で過ごした人も多いと思います。

ただ、この暖かさも今日までで、また、明日から、厳しい寒さが戻ってくるようなので、春を感じるには、あと、1月以上、先になりそうです。

去年の後半ころから、円安の影響もあり、光熱費が高騰しているのに加えて、色々な物の価格が上昇しているので、少しでも、光熱費が節約できるように、早く、暖かくなって欲しいと願っている人も多いように思います。

最近の家は、断熱性の向上から、昔に比べて、省エネ性能も上がっていますが、それでも、まだまだ、十分ではないので、このまま、光熱費が高いままだと、家計にとって、結構な負担になるように思います。

どうしても、光熱費は、抑えられない部分なので、こまめに、電気を消したりして、できるだけ、電力を抑える工夫をする人も多いと思います。

ただ、この冬に入る前に心配された電力の不足による停電などは、起こっていないことは、ポジティブに考えていいと思います。

電力の消費を抑えるという意味では、古い家電を新しいものに、新しく買い替えるというのも、一つの手段だと思いますが、特に、テレビは、家電の中でも、消費電力が大きいので、新しくすると、それだけで、だいぶ、違うように思います。

また、家の気密性によって、違いはありますが、暖房の中で、一番、光熱費を抑えられるのは、エアコンなので、夏のことも考えて、エアコンを省エネ性能の高いものに買い替えるのも効果的だと思います。

日本のエアコンは、特に、性能が高いので、海外からも注目されていますが、高断熱で高気密な家では、エアコンが一つあれば、夏も冬も、それだけで、乗り切れるので、環境に配慮するという意味でも、大きな意味があります。

ただ、残念ながら、今のところ、日本の住宅の断熱性能は、海外に比べて、劣っているので、まずは、これから、新しく家を建てようと考えている人は、住宅の性能について、少し勉強すると、あとあと、価値が下がらないので、長期的には、いい買い物ができると思います。

住宅の性能というと、どうしても、表面的なデザインやキッチンやお風呂などの水回りに目が行きがちですが、住宅の性能の一番、重要な部分は、断熱性能の高さと気密性の高さに加えて、地震の多い日本の風土を考えると、耐震性能の高さが、性能としては、大きなウエートを占めます。

なぜ、この二つが重要かと言えば、家を建てる順序として、まずは、基礎を作り、骨格になる部分を作り、そのあと、表面的な仕上げをしていくため、骨格となる部分を直そうと思うと、かなりの手間と労力がかかるからです。

そして、断熱性と耐震性は、骨格の部分に含まれるため、この部分の性能は、はじめから、高いレベルで作ると、時間がたったあとでも、高い価値を保てます。

デザインや設備など、家の表面的な部分は、その時のはやりすたりがあるので、その時に、気に入ったものであっても、時間とともに、価値が減っていくものですが、骨格にあたる部分は、普段、目にしない分、しっかりとしたものを作っておけば、時間がたったあとでも、その時代に合わせて、リフォームなどをしていけば、長く住み続けても、価値が下がりません。

もちろん、住宅の性能を上げるほど、その分のコストがかかるので、目に見えない部分に、多くのお金をかけたくないと考える人は多いものかも知れません。

ただ、断熱性を高めた家は、昔のように、家の中に、たくさんの壁や廊下など、無駄なスペースが必要がないため、コンパクトでも、広々とした空間が作れるため、寝室など、個々の部屋は必要かも知れませんが、部屋の数も少なくて済むため、建坪は小さく、質が高くコンパクトな家を作ることが可能になり、トータルで考えると、それほど、大きなコストにはなりません。

最近は、子供部屋に対する考え方も変わって、昔のように、完全に個別の空間を作るよりも、寝るだけのスペースだけ作って、リビングの一角だったり、ちょっとした廊下にカウンターなどを作って、そこで、勉強をさせるので十分だと考えるようになってきました。

若い世代は、共働きの家庭も多くなっているのも原因だと思いますが、子供とある程度の距離を保ちつつも、目の届く範囲においておける関係性は、子供にとっても、あとあとの人間関係の形成にも、プラスの影響があると思います。

時代によって、ライフスタイルは変化するものだと思いますが、スマホを持って、一人ひとりが別々のスクリーンを見て、別々の時間を過ごすというのは、今や当たり前になっていますが、空間を共有することによって、存在を感じられることは、家族の関係性においても重要になると思います。

住宅の展示場などに行くと、デザインや設備などに目が行きがちですが、新しく家を建てようと思っている人は、自分の好むデザインだけでなく、性能の話がしっかりとできるところで、家を作るのをおすすめします。

住宅は、人生で、最も高い買い物だと言えると思いますが、その性能次第で、価値と、満足度が大きく変わってしまうものだと思うので、本(図書館などでも借りられるので、プロが読むような本で、基本的なことを勉強するのがおすすめです)や本を読むのが苦手な人はネット(最近は、ユーチューブなどにも勉強になる動画がかなりあります)勉強すると失敗しない家作りができると思います。