ここ最近、気候変動の関連から、木材を積極的に取り入れることを奨励する動きがありますが、実際のところ、木材には、精神的にも身体的にも、健康的な生活を送るためのメリットが大きいことが分かっています。
木材は人にやさしい
木の香りを好きという人は多いと思いますが、木にはフィトンチッドという精神をリラックスさせれくれる成分が含まれているので、実際に、ストレスを軽減させる効果があります。
最近は、安価で手軽なものを好む傾向から、内装に木を使うことが少なくなりましたが、フローリングや壁の一部に、木材を取り入れることで、生活空間としての居心地の良さはぐっと上がります。
最近のフローリングは、表面を木のプリントで加工しているものもあって、見た目には、木のように見えるものもありますが、実際には、木を張り合わせて作った合板の上に、化粧をするように、表面に木をプリントした物を張り付けているだけなので、本来、木の持つ柔らかさや温かみは感じられません。
無垢材と呼ばれるものは、自然なものなため、木の収縮や傷の付きやすさから、あまり、使われなくなっていますが、時間と共に変化していく様子は、本物としての価値があります。
時間がたつほど、価値が高まるという意味でも、無垢材の魅力ではありますが、その分、こまめに手入れをする必要があるので、愛着も沸きます。
木材にも、色々な種類があり、最近は、パインや杉といった針葉樹が、比較的、安価なこともあり、人気がありますが、温かみと柔らかさが素足に心地良く感じられるというのも人気の一つだと思います。
針葉樹の中でも、ヒノキは、杉やパインよりも若干、硬さもあり、木目の美しさもあって、高級感のある素材ですが、その分、若干、高価なので、使う場所は、選ぶかも知れません。
針葉樹よりも広葉樹のほうが、硬い素材なので、広葉樹をフローリングとして使うのもおすすめですが、特に、最近は、オークやバーチといったものが人気です。
高級感を求めるなら、ウォルナットがおすすめですが、落ち着いた独特の色合いと木目は、アクセントとして、家具に使う人も多いです。
ウッドマイレージの軽減から、国産材を選択したい人には、杉やヒノキの他に、ヒバやクリなどもおすすめですが、木のある空間は、香りも良く、落ち着くので、居心地よく過ごすには、とても、最適です。
最近は、オーガニックな食品にこだわる人も増えていますが、家の中の素材にも、オーガニックなものを取り入れることで、生活の質も上がります。
都市生活者にとっても、マンションをリノベーションにより、木を取り入れた空間にすることはできるので、都市で生活しつつ、自然を感じられる空間作りをすることで、居心地よく過ごせます。
無垢などの本物の木材を使うデメリットは、コストが高くなってしまうことと、扱いが難しいことですが、その分、長く愛着を持って使い続けられることを考えると、かかるコスト以上の価値はあります。
最近は、新建材を使った安価な住宅も増えていますが、なかなか、素人では、情報を得る手段も少ないので、価値の判断は難しいように思います。
ネットで色々な情報を得られる時代ではありますが、検索するには、それなりに、知識が必要なので、信用できる職人などの知り合いなどがいれば、相談してみるのが一番だと思います。
世の中には、家を作るのが好きで、職人になっている人は多いので、職人に直接話を聞けるのが一番ですが、知り合いにいない場合は、色々な業者の話を聞くと、それなりに、知識もついて、後悔しない家作りができると思います。
本当に価値のあるものは、時間が経ったあとでも、価値が無くならないものだと思います。
木の良さは、時間が経つごとに、その表情を変えて存在するところですが、流行りすたりもないので、長い時間をかけて、その良さを楽しめるところだと思います。
人には、好みがあるので、無機質な空間が好きだという人もいるとは思いますが、木のある空間のなんとも言えない心地よさは、代えがたい価値があるので、そういうものが好きな人は、居心地よい空間作りの一つとして取り入れてみて下さい。