最近、イケアなどで、比較的、安価に、センスの良いインテリアが購入できる時代になったこともあり、センス良く暮らしたいという需要が高まっているように思います。

ただ、センスと言っても、人によって、好みは様々で、センスは抽象的な概念が含まれているので、なかなか、自分の思ったように、空間を作れないという人も多いかも知れません。

良いものだと思っていたものが、実際に、部屋に置くとごちゃごちゃとした印象になってしまったり、まとまりのない空間で、かえって、居心地の悪い空間になってしまう可能性もあります。

部屋をすっきりとさせるには、できるだけ、物を置かないのが一番ですが、もう一つ大事なのは、空間に色や素材の配置で、統一感を感じられるようにするのが一番です。

家具やインテリアを内装の色に合わせて、色を統一するだけでもすっきりとしますが、同じ色でも、違う素材の物を置くことで、微妙な変化が生まれて、より、センスの良い空間になります。

日本人は、基本的に、白の壁が好まれていますが、一部、目を引くような鮮やかな色の家具インテリアや、壁の一部に鮮やかな色を使うことでも、おしゃれな雰囲気になります。

洋服のコーディネートと同じだと思いますが、全体的に統一感のある色でそろえていても、一部、差し色があったり、素材が違うことによる変化を感じると、センスがいいと感じるのと同じです。

素材は、無機質なものと有機的なものとありますが、無機質な素材は、温かみを感じられるように見せて、有機的な素材は、クールな印象にみせると、さらに、センス良く見えます。

最近は、カフェのような空間作りを家に取り入れる人も増えていますが、居心地の良さは、自然な温かみのあるインテリアや家具を置くことで、作ることができます。

最近は、ライフスタイルにアウトドアを取り入れる人も増えているので、室内の空間の中にも、自然を感じられるスタイルというのも人気ですが、自然素材を使った内装に、ハンモックがぶら下がっていたりすると、家で過ごす時間が、とても、楽しくなります。

友達を呼んで、ホームパーティを楽しむ人もいると思いますが、居心地よく、センスの良さを感じられる空間は、長居したくなり、人との絆を築く上でも、重要だと思います。

最近は、核家族化が進んでいるので、昔のように、親戚や近所の人が、訪ねてきて、縁側に座って、時間を過ごすことも少なくなっているように思いますが、人が集まりやすい空間を作ることで、人と過ごす時間の楽しさを感じられるようになると、人生の幸福度も高まると思います。

最近は、アウトドアのブームで、キャンプなどに出かける人も増えていますが、外のちょっとした空間で、気兼ねなく付き合える相手と、バーベキューをしたり、ごはんを食べたりという時間が作れれば、自然に触れ合うことと同じくらいの価値があります。

コロナは、気軽に外出ができなくなった反面、家族で過ごす時間が増えたことによるメリットもあります。

コロナ後に、家族と一緒に過ごせて、逆に、幸福感が高まったという調査結果などもあるので、そういう意味では、家族との関係性を考える意味では、良かったのかも知れません。

家で過ごす時間が増えた分、家具を購入したり、DIYで、ちょっとしたリフォームを楽しむ人も増えたようですが、居心地の良い空間は、人と一緒に過ごすには、大切なものです。

外出できない分、仲の良い友達を集めて、ホームパーティを楽しむ人も増えたように思いますが、家族ぐるみの付き合いができるような関係性は、なかなか、貴重なものなので、そういう関係性をはぐくむ上でも、居心地の良い空間作りを楽しむ人が増えていくように思います。

そろそろ、コロナの時代も終わりに近づいているので、今年は、ポジティブな気分で一年を過ごすには、いいきっかけになるように思いますが、居心地の良い住空間で、人との交流を楽しみたいものです。