最近、だいぶ、気温が上がってきたこともあり、自然の中を散策するには、いい季節になってきました。

本格的な春を迎えるには、あとひと月ほど、待たなければいけないので、山登りをしたり、ハイキングをしたりするには、もう少し、時間が必要ですが、近くの公園を散歩したり、ちょっとした自然を感じる場所で、日差しを浴びながら過ごすには、ちょうどいい時期になりました。

今月の13日から、ようやく、マスクの着用が、個人の判断に任されるようになることで、だいぶ、通常の生活に近づいているという実感を持つ人も多いと思いますが、自由に外出できるようになることで、いままで、我慢してきたことに挑戦するにはいい機会になりそうです。

家の中で、過ごす時間が増えたことは、色々な面で、影響が大きかったと思いますが、家の中の居心地を良くする工夫をする人が増えたことで、住環境に対する関心が高まったことはいいことだと思います。

日本では、昔から、北欧のインテリアの人気が高いのですが、北欧は、気候的に、夏が短く、家で過ごす時間が多いので、できるだけ、家の中の環境を心地良くする工夫がされていることから、センスの良い家具やインテリアをそろえて、住環境を良くする工夫がされてきた歴史的な背景があるからのようです。

自分は、北欧を旅行したこともなければ、北欧に友人がいるわけではないので、本で読んだ情報でしかありませんが、一日中、太陽が沈まない白夜や、逆に、一日中、太陽の登らない極夜のある国の暮らしは、日本人が思う以上に、精神面に与える影響は、大きいようです。

国によって、国民性というものがありますが、その多くは、その国の気候や環境によるものも大きな関連があるのは間違いないと思います。

日本人は、心配性な人が多いと言われますが、その大きな原因には、昔から、地震が多かったり、台風による被害が多かったことが根底にあるように思います。

その国民性自体が、その国の個性とも言えるものですが、暮らしを快適にする工夫をすることで、精神的に与える影響を小さくしてきたのも事実だと思います。

最近は、日本でも、インテリアなどに、こだわる人が多くなってきたように思いますが、昔に比べて、情報が取りやすくなったことと、家の環境を良くすることで、家族の間の関係性にも良い影響があることが分かってきたからだと思います。

日本は、昔から、良質な木が採れる国なので、木造建築が多いのですが、木が人に与えるポジティブな影響は、科学的にも証明されています。

内装に木を使うというと、山小屋のようなイメージを持つ人は多いかも知れませんが、最近は、都市で暮らしながら、自然を感じられることから、木を使った内装の家なども、少しずつ、増えています。

それは、壁などのわかりやすい部分だけでなく、柱や梁をあえて見せる内装だったり、天井を板張りにするといったことで、木を身近に感じられるような家作りをすることにも表れています。

木には、フィトンチッドという物質が、人の神経を落ち着かせてくれる効果があることが分かっているのですが、他にも、人の免疫機能を高める効果もあるという研究結果もあって、最近では、学校や幼稚園や老人ホームなどといった施設でも、多く使われるようになっています。

木材利用の意義と効果

https://www.mext.go.jp/component/b_menu/houdou/__icsFiles/afieldfile/2010/06/08/1294192_03.pdf

内装に、木を使うことで、ストレスが軽減できたり、免疫力が上がるという効果は、科学的にも、照明されているものですが、木の香りのする部屋に入った時の、心地良さは、多くの人が感覚的に理解できるものだと思います。

すべてを木の内装で、統一するのは、デザインのバランスや、コストを考えた時には、なかなか、難しいので、無垢のフローリングを使ったり、天井を板張りにするといったことだけでも、効果は得られると思いますが、家族が集まるリビングの内装に使うことで、その効果を最大限に活かせます。

木は、人を落ち着かせてくれるというのは、感覚的にも、理解できるものですが、科学的な裏付けがあることを考えると、それを取り入れるメリットは、大きいと思います。

コロナを期に、生活スタイルが変わったという人も多いと思いますが、居心地の良い我が家の存在は、すべての家族に、メリットが大きいものだと思います。

最近は、リビングで、勉強をする子供も増えているようですが、親に見守られた状態で、勉強をする環境は、子供にとっても、ポジティブな影響があり、塾に通ったりすること以上に、重要なことなのかも知れません。

すでに、コロナ後の生活を考えている人は多いと思いますが、コロナによって、もたらされた変化をポジティブなものとしてとらえれば、それ以前の生活に戻る以上に、ポジティブな暮らしをすることも可能だと思います。