早いもので、もうすぐ、4月も後半に入り、今週末からGWに入ります。
ここ数日は、暖かくなったかと思えば、急に、気温が下がったりと、毎日の服装を悩むことが多いのですが、晴れの日は、多少、肌寒くても、動きやすい服装で、アクティブに過ごしたい気分です。
すぐに、脱ぐことのできる薄手のスプリングコートなどは、暑くなったら、脱ぐこともできるので、便利ですが、カジュアルな服装でも大丈夫な職場であれば、機能的なアウトドアな服装がいいかも知れません。
最近は、機能性に優れた上で、デザイン的にも、おしゃれなものが増えているので、色々な場面で使えて便利だと思います。
通勤の時に、スーツの上に、一枚、羽織ってもおかしくはないようなデザインのものも増えているので、職場についてから、脱いでカバンにしまったりという使い方もできるように思います。
物があふれるようになって、昔のように、機能に優れていれば、売れるという時代ではないので、色々なものに、機能性にプラスして、デザイン性の優れたものが増えていますが、住宅も、その流れの中にあるのは間違いないです。
住宅の機能性の上で、重要なのは、耐震性に優れていることと、断熱性能が高いということが一番ですが、生活する上では、人の動きにストレスが少ない生活導線も重要な要素です。
導線は、本当に、毎日の生活に直結しているので、その良し悪しで、生活のしやすさに大きな差が生まれますが、あまり、意識をしていない人は、多いように思います。
個人的な話ですが、昔、デザインに優れたいわゆるおしゃれ飲食店で働いていたことがあるのですが、設計したデザイナーの人(飲食業界では、有名な設計事務所でした)は、デザインには、こだわりがあったものの、人の導線について、考えられていない造りだったため、働いていて、とても、ストレスを感じた記憶があります。
導線が悪いと、人の動きを阻害して渋滞する原因になり、仕事の効率が悪くなって、色々な意味で、ストレスがたまります。
これは、住宅にも言えて、人の流れる導線が考えられたものと、そうでないものでは、毎日の過ごしやすさに大きな差が出ます。
特に、最近は、共働きの家庭が増えているので、家事を分担しやすくて、なおかつ、家事のしやすい家には、大きな価値があると言えます。
家事の導線を良くするには、できるだけ、水回りをコンパクトにまとめるのが一番ですが、コンパクトなだけだと、人が渋滞する可能性があるので、回遊性を持たせることも重要な要素です。
例えば、洗面所から、すぐに、ベランダに出られるような導線があれば、洗濯物を干すのに、少ない動きで洗濯をすることができます。
最近は、リビングに、3畳ほどのちょっとしたスペースを作る人も増えていますが、洗濯物を取り込んだ後に、畳むスペースとして使えるというメリットがあります。
小さいお子さんのいる家庭は、できるだけ、動き回れるように、部屋全体に、回遊導線を作って置くと、活発なお子さんに育てられて、ストレスの少ない生活が送れます。
回遊性は、大人にとっても、重要なもので、家の中での人の往来がストレスなく、行えることで、無駄なストレスを感じずにすむのと、実際の面積以上に、部屋を広く感じられるのもいいところです。
家事の導線で言えば、キッチンの隣にパントリーを作ることで、すぐに、ストックした食材を使えるのも便利で快適さを感じられる工夫になります。
最近は、料理をしながらでも、お子さんに目が届くように、アイランドキッチンのように、キッチンを独立される人も多くなりましたが、その場合は、収納が手の届く範囲にあるような造りにするのが重要です。
デザインというと、意匠という意味だととらえる人は多いと思いますが、元々のデザインの意味は、人の心地よさや感じ方を元に設計されたもののことを言うので、今のデザインという概念は、本来の意味に近いものになっているように思います。
どれだけ、表面的なデザインに優れていても、使い勝手が悪かったり、生活にストレスが生じるものであれば、それは、いいデザインとは言えません。
もちろん、機能性が優れていても、つまらないと感じるデザインでは、それはそれで、あまり価値を感じられませんが、人の生活を中心に考えられていて、なおかつ、美しいと感じられるデザインは、最も、価値の高いものだと言えます。
これからの時代は、そういうものがスタンダードな価値となっていくと思われます。
コストは、それに見合った価値があってこそ支払うべきものだと思いますが、人の暮らしやすさを考えれば、確実に、それに、合わせて、デザインの良いものは生まれるようになるので、未来になればなるほど、その価値が高まるのは必然的な流れです。
いい家は、人の暮らしを豊かにするものですが、家造りに対する知見は、昔に比べて、ずいぶん、進歩しています。
ハウスメーカーや工務店によって、技術や知識に差はありますが、コミュニケーションを多くとって、色々と話を聞きながら選択することができれば、コスト以上に価値のある家を作ることができるので、これから、家造りを考えている人は、まずは、情報集めをすることから始めることをおすすめします。